皆さんこんにちは。
今日は「昔は良かったな」と感じた時の心の整理について書いてみたいと思います。
誰にでも「昔は良かった」と思う瞬間ってありますよね。
若かった頃、体力も気力もあって、どれだけ食べても太らなかったあの頃。未来が無限に感じられたあの頃。
私も以前は、そんな20代の自分に戻りたいと思っていました。
でも、ある時ふと気づいたんです。
「昔は良かった」と思っている時の自分って、今の生活の良さをまったく見ていないんですよね。
過去を美化しすぎると、今の自分を否定してしまう。
それに気づいた瞬間から、私は「今を生きる」ことの大切さを意識するようになりました。
■「昔は良かった」と思う心理の正体
「昔は良かった」と感じる背景には、“比較”があります。
今の自分が置かれている状況や体力、環境などを、過去の自分と比べているんです。
特に50代になると、どうしても体力は落ちてきます。
人生のピークはもう過ぎた、と感じる瞬間もあります。
確かに、20代のような勢いはもうありません。
でも冷静に考えれば、今の自分には過去の自分にないものがたくさんあるんです。
それは、経験に裏打ちされた判断力、成熟した価値観、そして「諦め」という名の知恵。
かつての自分は、刹那的で、自由を履き違えていました。
欲望のままに行動し、人に迷惑をかけることも多かった。
けれど今は、何かを手に入れる時も、行動を起こす時も、一度立ち止まって考えることができる。
その冷静さは、若い頃には絶対に持てなかったものです。
■「今」を否定しないことが、心を軽くする
過去を懐かしむことは悪いことではありません。
でも、「あの頃は良かった」と言い続けていると、無意識のうちに今の自分を否定してしまうんです。
そして、「今の自分」を否定するということは、今生きている自分の人生を否定することにも繋がります。
それはとてももったいないことです。
私自身、「今の自分を受け入れる」ようになってから、生きるのがずっと楽になりました。
完璧ではないけれど、「これくらいで十分だ」と思える。
そう感じられるようになると、不思議と幸福感がじわじわと湧いてくるんです。
若い頃は、何かを手に入れなければ幸せになれないと思っていました。
でも今は、「今あるもので十分に幸せだ」と感じられる。
この感覚があるだけで、日々の見え方がまるで違ってきます。
■「昔を懐かしむ」ことと「今を生きる」ことの両立
昔を振り返るのは自然なことです。
思い出を懐かしむことには癒しの効果もあります。
でも、そこに「戻りたい」という気持ちが強くなると、心が過去に縛られてしまいます。
だから私は、「懐かしむだけにして、比べない」ようにしています。
今の自分は、過去の自分と同じではありません。
同じ人間なのに、考え方も価値観もまるで別人。
だから、過去の自分と比べること自体に意味がないんです。
昔の自分が最高だったのなら、今の自分は“最良”でいい。
最高を追い求めるのではなく、最良を選んでいく。
この意識を持つだけで、人生は穏やかに、でも確実に良い方向に変わります。
■「今を生きる」ための3つのコツ
最後に、私が実践している“今を生きるための小さな工夫”を紹介します。
① 比較をやめる
過去の自分、他人、自分より若い世代と比べても意味がありません。
比較をやめると、自分のペースで生きられるようになります。
② 「今」を意識して感謝する
毎日の中に「ありがたい」と思えることを見つける習慣をつけましょう。
たとえば、朝コーヒーを飲んでほっとした瞬間でもいい。
小さな感謝を積み重ねることで、「今」を実感できます。
③ 「これで十分」と思う
欲を追いすぎると不満が増えます。
でも、「これくらいでいい」と思えるようになると、心に余裕が生まれます。
良い意味での“諦め”が、人生をしなやかにしてくれます。
■おわりに
「昔は良かった」と思うこと自体は悪くありません。
でも、そこに執着してしまうと、今の自分を見失ってしまいます。
私は今、20代のように尖ってはいませんが、穏やかで、満足できる生き方ができています。
人生のピークを過ぎても、意外と快適に生きていける。
むしろ、余計なものを手放した今の方が、生きやすいとすら感じます。
だから、「昔は最高」でもいい。でも「今も悪くない」。
そう思えるだけで、人生はずっと豊かになります。
過去を懐かしみながら、今を肯定して生きていく。
それこそが、50代からの人生を最高に楽しむ秘訣だと思います。
以下は気づきについて書いた記事です。
